尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

卒業文集

このあいだ帰省した時に、卒業文集を読み返した。

就活の自己分析の足しになるかと思ってのことである。

小学校編を読んでわかることは、私が結構クソガキだったことだった。

おもしろフラッシュゲーム「マッチョでポン」にハマっていた当時のマイブームから、「アブドミナルアンドサイ」という常用レベルを遥かに凌駕した単語名のポージングをした筋骨隆々の男のイラストが描いてあった。

文章の内容は主に、当時の私が「杉松会社」と称して精を出していた出版社ごっこの話だった。

杉松の松は、イシシノシシが如き片割れ的存在である松野くんのことである。

また、1クラス30人程度で学年合計の生徒数が60人足らずの狭い箱庭で、私は「将来有名人になりそうなクラスメイト」ランキングで1位を獲得していた。

ノスタルジーを感じた。


中学校の作文は、面白いものではなかった。

国語は上手だったが、思う事が月並み以下であることが見て取れた。

「セオリー通り中学校生活を振り返ってみる」という前置きのもと、思春期らしい内罰的な思い出が語られていた。

締めの言葉が「お世話になった先生方ありがとうございました」であることに全てが表れていた。有象無象の常套句である。

今まで気にしたことがなかったが、他の連中は何を書いているのだろうと見てみると、中学校時代の作文にはその人の本質的なものがよく表れるものらしかった。

高校でも一番頭の良かった安藤さんの中学生作文はさすがによくできていた。

文章力もさることながら、中3にして、見ている将来の展望が違っていた。

松野くんの作文は、チャラチャラしていてやばそうな匂いがした。彼のミーハーぶりをよく表している。あの携帯小説みたいな卒業文集を書いた男は、今や一流証券ボーイである。

ガンシゲルくんは、やはり、送りバントの作文を一生懸命書こうとしていることが見て取れた。でもタイピングが不慣れだったのか、誤字がめちゃめちゃあってださかった。


高校は途中で辞めたので卒業アルバムすらなかった。潔い転末だった。