グッド・バイブレーション(宇宙が泣いている)
今日は初めてバイトに遅刻してしまった。
いや、10分かそこらの遅刻はほとんど常習的に口笛吹きながらやってのけているのだが、今朝は1時間20分の大チョンボをかましてしまった。
いつも7:20と7:30にアラームを2つかけて寝ているのだが、今朝は2つ目のアラームを止めたと思ったらそれは2つ目のアラームではあれこそすれ、10何度目かのスヌーズであった。
9時に出社しなければならないところを8時44分に起きてしまったので、こりゃもうだめですな(笑)と思い、いや逆にOK!などと変なことを言って、カーテンを開け放ち一発放屁をした。
快晴であった。
もう今日は死んだことにして行くのやめようかとも思ったが、今日は今月最後の出勤日、そう、勤怠締めを行わねばならない日であることを思い出して泣く泣く出勤を決意した。
どんなに急いだところで図り知れない遅刻は既に決定事項なので、むしろ普段より心に余裕があった。
なんか言われたら職場のたくさんある紙に火をつけて帰る心算で悠々と歩いた。そうこれが治水の心。動じない。
今日のシフトは10時半からですよ?という顔をして「おはようございます」と言ったので、みんな「ああ矢吹くんは今日のシフトは10時半からなのか」と言って納得してくれた。
幸いなことに編集長はいなかったのでぶち殺されずに済んだが、今後は気をつけていきたい。
しかし結局おれの作るタイトル案はヘボすぎるのでぶち殺されたのだった。
おれはビジネスパーソンのニーズなど知らんのである。
なぜならおれはOさんと同じ、人文系BROTHERS、日本経済新聞で扱われている事柄と最も遠いところで思考を巡らすウンコ製造機なのだから。
でもおまえはもっと新聞読めバカ!と言われたので、ウンコ製造機的には久しぶりにベイブレードとかで遊びたいなぁという心持ちであったが、仕方なしに職場にある新聞を読んだ。
安倍一強ですなと言いながら水筒のコーヒーをこぼした。
その後5時間ぐらい部品メーカーのタイトル案を考えたが、頭の中で「何言ってんだいドク、日本製は最高だぜ!」という声が聞こえるばかりで何も浮かんでこなかったのであった。
同期のMさんが仕上げた青学の企画書が褒められていたので共有フォルダから開いたらなるほどめちゃめちゃ面白くてびっくりした。
自信を無くすぜ...と言いながら水筒のコーヒーをこぼした。
おれの水筒はすぐこぼれる。なのでおれが使うデスクはたくさんのシミがあり、非常にきたない。
ついでに言うと下宿のコーヒーメーカーも水筒に注ぐ時必ずこぼれる。拭かないので非常にきたない。
これらの被害については水筒とコーヒーメーカーの構造的欠陥が原因なのであって、おれが雑な性格であるとかそういうことにはならない。
拭かないことはおれの雑な性格が原因である。
どうもおれは自分のことをクリエイチブなほうの人間と勘違いしていたらしい。
優秀なところといったらリストのチェック作業が誰よりも速いこととTOEIC855点を持ってることだけだった。
でも同期のMさんはアメリカの大学を卒業しているのでおれの優秀なところはリストがめちゃめちゃ速いところだけということになった。
おわりである。
そう詰まる所おれはただの情報処理がちょっと得意なだけのクイズマン。早大生だからといって全員が全員頭良いわけじゃないってわけさ。
おれは本当にウンコ製造機なのかも知れない...いやたしかにウンコを製造しはするが...いやまさかそんな....
認めたくなかった。
帰り道、八重洲ブックセンターに駆け込んでうんちをして帰った。