尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

スペイン旅行記0

いまさらだがスペインに行った時のこと


留学の全課程を修了し、いよいよもう帰るだけの一番元気いっぱいな時期に、私はスペインへ遊びに行った。

ヨーロッパ最古の大学の一つ、サラマンカ大学への留学経験を持つやまだくんがやってくるというのだ。

彼は常に金がないため、今回の旅行もなんだかんだ言って流れてしまうかとも思っていたが、ちゃんと来た。

激安の航空チケットを購入し、乗り換え2回の往路30時間をものともせずにやって来たのだった。

おれはアイルランドからだったので2時間ぐらいで着いた。

そしてやまだくんは乗り換えを失敗して4時間ぐらい遅れて着いた。

その間おれはプラド美術館とティッセン・ボルミネッサ美術館を観て回った。

やまだくんは美術作品に凡そ興味がない色黒男故、ソフィア王妃芸術センターのゲルニカぐらいが見られれば良いとのことだったので、それは残しておいた。

その日はエラい天気が良かったので、プラド美術館前の広場でジェラートを買って食べた。

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天気が良すぎたためにすさまじい勢いで溶けたので手と顔がチョコ塗れになった。

そのあとは一足先にひとりホステルへ行った。

地下鉄の駅を降りてから小一時間迷った。

犬の散歩をしていたオッチャンに道を聞いて何とか辿り着いたが、そのオッチャンはスペイン語しか話せなかったので、この時使用した言語は残念ながらボディランゲージだけである。

マドリードの宿はどこも高かったので、苦渋の選択でドミトリーにした。

部屋には既にマッチョなアメリカ人が一人いたので、会話をせざるをえなかった。

これ以上は気まずいなあと思っていたら、なんとなく察したのかアメリカ人は腹が減ったのでマックかどこか行ってくると言って出て行った。

アメリカ人のイメージを大切にする男だったということだろうか。

すると間も無くやまだくんはやって来た。

おみやげとしてダイソーのサングラスと「祭」と印字された扇子を持って来られたが、それらはダブリンの寮に寄付してきたので今手元にはない。

こうして我々のスペイン旅行は始まった。


今回の登場人物

やまだくん

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スペインに留学していただけあり、スペイン語がペラペラ。下宿の壁に歯医者で撮ったレントゲンを貼って、それを基に自画像を描いたりする阿呆。バイトは基本的に14時間のタフ・ガイ。肌の色がめちゃめちゃ黒い。