尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

卒論.docx

まえがき


私はこの大学4年間、何のためになるかもわからず文学を学んできたようだ。卒業論文を書くにあたって、せっかくなので大学生活を集大成するようなものを作りたいと思い、大学4年生21歳の現時点までで大学で学んで、わかったことと思うことを記録しておくことにした。


日本文学を学ぶことは高校の頃よりの本意であったが、実際に専攻してみると、基本的に必修科目が面白くなくて苦痛であった。何が苦痛かと言われれば、これといって大きな要因があるわけではないので、非常に厄介である。そこでまずは自分の性格的側面からこの学びたいと感じていたはずの日本文学コースでの授業を苦痛に感じてしまう現象を紐解いてゆきたい。


私は非常に陰鬱な性格であるという自覚がある。大学生活を形成する大きな出来事としてアルバイトがあげられるが、これに私は滅法向いていないという所感を抱いている。
大学1年生の頃、早稲田大学の近くのリーガロイヤルホテルでアルバイトをしたことがある。髪の毛にポマードを塗りたくり、ホテルで給仕をこなすにはこれ以上ない風貌であったことは言うまでもない。
私は見た目から入るタイプの人間なので、ポマードはリーガロイヤルホテルのアルバイトに合格したその足でドン・キホーテで購入した。
いざ仕事をしてみると、ポマーズヘアーは何のために存在するのか疑問に感じてしまうほどに力仕事ばかり任されるので、どうしたものかと迷った挙句、2回目の出勤日に満を持して辞表と2回使用しただけのポマードをフロントに叩きつけた。


次に応募したアルバイトは、みなさんご存知「まいどおおきに食堂」である。ここは完全に字面のおもしろさ100%で申し込んだ。
バイト何やってんの?と聞かれたときに「俺?まいどおおきに食堂。」と言いたい。二人だけで会話しているのに「俺?」っていうやつのやりたみ。「お電話ありがとうございます。まいどおおきに食堂矢吹です。」もやりたい。ここでアルバイトしすぎて友達にお礼を言う時に「あ、まいどおおきに。」とナチュラルに言ってしまい反感をかいたい。


「最期に、この卒業論文執筆にあたってご協力いただいたみなさまとまいどおおきに食堂にお礼を申し上げます。」「いや、お礼二回言ってない?あ、『まいどおおきに食堂』という名か。」



 

 



※ワードを放置していたら知らぬ間に卒論が完成していたので、ここに載せておきます。これを書いた者はすみやかに申し出てください。