いつかは皆 旅立つ
こんにちは、Joe Yabukiです。(ネイティブ)
ついにここドブリンでの生活も最終日となりました。
21に寮を追い出されたので、今は市内のユースホステルに泊まっています。
ドミトリーのベッド四つを買い占めて、擬似シングルルームを創造し、悠々自適に寝ています。
しかし風呂トイレは共用、キッチンは五階分の階段を降りた先にあり、Wi-Fiは客室で使えないという不便ぶりなので、早く帰りたいです。
することもないので、午後は大学のジムに通っています。
スペイン一週間の旅に行ってきた。
今回はイタリアの時のように優雅なバカンスとはいかず、計画性とお金のなさを体力で補うタイプの旅行となった。
この手の旅行では必ずと言って良いほど、何らかの形で全力疾走をするハメになる。
今回は3回全力疾走の機会に恵まれた。
走るという行為は、普段なかなかしないものである。
特にぼくのようにクールでクレバーなキャラクターを確立している色男は、ちょっとやそっとのことで汗をかき乱して走ったりはせんのである。
走るという行為、それは若者の特権である。
人は走る時、青春を表現する。
死に物狂いで走るというのは案外気持ちの良いものである。
しかし、その代償として、旅行から4日経った今も、脛が痛む。
足を酷使しすぎた。
旅行から帰った翌日も、引っ越しで慌ただしかった上、Sと戯れに市内をぶらついていたらジャックに遭遇してしまい、余計に引き摺り歩かされて、不本意な万歩計の記録を樹立した。
昨日一昨日も、ジムまでの道のり往復10kmを歩いて通い、スパとサウナも利用して帰ってきてるので、もはやすこぶる健康といえる。
やっていることは健康ジジイなのに、足のコンディションは一向に良くならない。
だいたいおれの部屋が5階にあるのもおかしい。
おれがほんとうにジジイだったら4階目の階段でくたばっている。
実は、ジムまでの道のりや、ホステル、旅行もそうだが、これらの苦痛はお金をかけることで解決する。
大学までのバス代など片道2.7ユーロで済む。
しかしそれをしないのはおれが若者だからである。
人はジムに行くのにバスを使い出してからおっさんになると思う。
おれたちはまだまだ自分の足で歩いていかなくてはならない。
なんだか変に深そうな話になってきたので、これを留学最後の投稿として、この書庫は完結とする。
さらば陰鬱極まるドブリンの街よ。もう二度と訪れることはないだろう。