尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

果てしない大空と広い大地のその中で

スペインに留学中の山田が一人でシコシコ書いているブログがわりと面白いので、触発されおれも何か書く。


ここ数回、しかもそれなりの期間を空けての投稿であるにもかかわらず、何やらマッチョな話題が多いが、今回もマッチョな話題からお話をしたい。ここ数ヶ月マッチョなことしか頭にないから仕方が無い。
おれが山梨への筋肉留学もとい、帰省により、鳩みたいな大胸筋を手に入れたことは皆さんご存知のとおりだ。
おれはこの胸筋と、目下養育中の広背筋とで空を飛び、海を渡り、ブルース・リーとなる。
おれがウェイトトレーニングを齧り出したことは、帰省前からお父さんに割れていた。ちなみにお父さんの腹筋も物心ついた時からバキバキに割れていた。
周知のとおり、おれのお父さんは筋トレ中毒なので、おれが筋肉に興味をもったことをとても嬉しがっていた。
お父さんは我が家のユーチューバーの実親でもあるので、ちょくちょく自身のトレーニング動画を送ってきては、おれの筋トレ意欲を刺激した。
自身の上裸体を晒したLINEのホーム画面はお母さんと妹にすこぶる不評だったらしく、かわいそうに、「本当にやめてほしい」と言われ、しぶしぶ無難な写真に替えさせられていた。(ターミネーターを背景にした上裸体のアイコンはなぜか許された)
帰省するや否や、おれはお父さんと一緒に「ドラゴンへの道」を鑑賞し、階下のトレーニングルームへと連行された。(お父さんはアジアン・カンフー・ジェネレーションであった)
「ドラゴンへの道」のオープニングテーマでは、アジア風な雄々しいメロディーにのせて、「ウッッ!ウッッ!!」という暑苦しい掛け声が終始流れている。
お父さんはその掛け声に合わせてダンベルを「ウッッ!ウッッ!」と言いながら持ち上げると楽しい、と言って教えてくれた。
また、腹筋をする時は決まって松山千春の「大空と大地の中で」を流し、見ているおれの哀愁を誘った。
他には尾崎の「僕が僕であるために」やブルーハーツの「情熱の薔薇」などを好んで流した。
そんな曲ばかり流すので、お父さんはどうなりたくて筋トレしてるのか多少不安になりはしたが、このような一風変わったお父さんの選曲はなかなか絶妙で、筋トレを捗らせることは確かに思え、自分の中に流れるかのゴリマッチョの「血」を改めて実感した。
また、マッチョなイメージだけを考え筋トレBGMを選曲していたかつての自分を省みると、少々浅はかであったと実感する。


一昨日は、ある演習のプレゼンがあった。
早稲田大学文学部の授業はウェイウェイウェイなことで有名で、テスト期間も何回か前日に地獄を見ればそんなに遊び制限することもなく春休みを迎えることができるが、その演習だけはガチんこチンコなのである。
その準備の過酷さたるや、大正期の資料を読み過ぎて、LINEが旧かなづかいになってしまったりして40人ぐらいにブロックされたほどである。(このブログでは数字をありえないほどに盛ることでウケをとることを伝統芸としている)(これを書くと桜餅が喜ぶ)
ケツから血が出るほどにコンに始まるあらゆるものを詰めて準備しても、発表当日の昼に完成したものは、うんこを丸めて積んだ鏡もち程度のものであり、教授からいぢめられること必至であった。
全員死ねみたいな顔をしながら大学のプリンターを使ってこさえたレジュメを印刷し、そのまま教室に向かったが、堂々の遅刻であった。
当時自分の手にあるレジュメはこの上もなく頼りなさげで、もう一発芸とかやろうかとも思ったが、なんとかわけのわからないことをまくしたて、形だけ終わらせることができた。
案の定、トレンディエンジェルに激似な教授はおれの未熟な点を的確にとらえ、猛烈にネチネチと批評してきたが、おれは教卓の裏でチンポを弄りながら何も聞いていなかった。M-1のこととか考えていた。
またこれからレポートをこさえなきゃならん。

その夜は「さとこ飲み」であった。
「さとこ飲み」とは、27才の東大女子を男四人で囲って飲む会合である。
その男四人のうちの楽しんごに似ている男がさとこに密かなKOI-GOKOROを寄せているため、定期的に開かれる。
前回はおれがピンサロみたいな内装の飲み屋を予約してしまってひんしゅくをかった。
今回はモチモチの木こと桜餅の爆誕した日を祝う会も兼ねていたので、ふざけずに良質な雰囲気のお店を選択した。
おれは別にビールがたくさん飲めれば雰囲気などどうでもいいのだが。(最悪食器とかが洗ってなくてもよい)
さとこさんは27歳なので、正直おれはどう接していいのかチンポコカンプンだが、この会合はビールがたくさん飲めるので毎度楽しみであった。
ちなみにおれは今回の「さとこ飲み」のためにバイトを休み、物凄い迷惑をかけた。
なんでもその日におれともう一人入っていたはずのバイトがインフルエンザにかかってバイトが0の状態だったらしい。
今、「なんでも」という言葉を用いることにより、あたかもそれを事の起こった後に知ったかのように記述したが、実はそのことはよ~く知っていた。よ~く知っていた上で、有無を言わさずに休んだ。
ほんと~に申し訳ない。だが、おれを「雇う」ということはそういうことである。

明日は洗濯をしなければならないので、今夜はもうグッナイ。