尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

杉山狂せり

最近は暑くてかなわん。こんなようではおちおち夜も眠れぬ。
風呂に入っても、寝やうとする頃には、もう汗をかいてゐる始末である。
そのため、おれは基本的に全裸でいることにした。全裸が比較的一番冬に近い。さわやかさがある。
そのせいか、体臭は日に日に濃くなる一方である。

おれにとって最後に残された人間性の臥城、食に対するこだわりが喪失されつつある。
いくら部屋は汚くしようとも、うまいめしを食うことは辞さないつもりでいたが、最近はツナ缶マイルドさえあればご飯が一合食える身体になってしまった。誰がこんな身体にした。
これではハンバーグ定食のタレだけでやよい軒の業務用炊飯器を空ける男、ガンシゲルコウジと同じではないか。
ああなったら人間終わりである。

今日は生協のカスタードパンを昼に食べ、夜には、玉ねぎとパプリカと大根とタケノコの炒め物をおかずに米を食べた。
逆に、何かニッチな栄養を集中的に摂っている気がする。
タンパク質が足りないとお父さんに怒られるので、いちおうプロテインを飲んだ。
帰省すると、お父さんはすぐにプロテインをおれに持たせる。
おれが東京に帰る前日に、きちんと用意されている。

【マッチョのプロテインの飲み方】
①マッチョは計量スプーンを持たない。脳が筋肉でできているために道具が使えないからだ。(ピグミーチンパンジー以下の知能)
②代わりにマッチョは握力が強いので、プロテインのボトルを握り潰すことにより注ぎ口をすぼめて、目分量ながらもきちんとシェイカーに粉を注ぐことができる。
③ただしマッチョは不器用なので結局のところ必ずプロテインをぶちまけてしまう。そして決して掃除をしない。マッチョは不潔である。
④マッチョはシェイカーを振るのがとてもはやい。なぜならマッチョだから。
⑤飲み終わった後のシェイカーを洗わない。マッチョは怠惰で不潔である。

二年の頃旅立った留学の戦士が着々と帰還しつつある。
スペインに行っていた早稲田一のダサボーイ・山田にはこの前会った。相変わらず全身の肌がどす黒い色をしていた。20時のキャンパスで再会した彼は、夜と同化していた。
まったく真っ黒で、何一つ成長の見られない男であった。その日は徹夜でマリオをやった。
昨日はA4サイズの消しゴムみたいな顔・鈴木のたけぞうが中国から帰還した。スーツケースが四個あって帰れないので羽田まで迎えに来いなどとふざけたことをぬかすので、馬場にある彼の下宿を先回りして燃やしておいた。

このディオもあと一ヶ月でわけのわからない辺境の地へ流刑されるわけだが・・・・
いや実際流刑以外の何物でもあるまい。
憂鬱ではあるけど、留学に行ってしまうから今のうちに遊ぼうと言ってくれる心優しき友人らを思うと元気が出る・・・僕にはそれだけで正直ちんちんが捻じれ上がるほどに希望が生まれるのだよ・・・・
what a beautiful world..........(完)