尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

おれが英語を習得するのが早いかホンヤクコンニャクの発明が早いか

アイルランドはいろいろとおざなりである。
寮が新築で綺麗なのは良いが、入居者が来てからランドリーの塗装を始めたり個室に勝手に入って姿見を設置しだすのはいかがなものだろう。
エレベーターは非常にしばしば動かなくなるし、部屋の電気もほとんどの場合点かない。なんでだ!
そのくせレセプションは日が暮れる前に閉まりやがる。
科目登録のサイトも期限が迫っているのに一向にタイムテーブルが掲示されない授業がある。
バスは時刻表というやつを一度も確認したことがないのではないかというぐらい遅れてやって来るくせに、運転手は音楽を流しながら「Hi!」とご機嫌な輩もいる。
先週の木曜日と金曜日にいたってはバス会社がストライキを起こすなどやりたい放題である。
こういったことは多くの几帳面な日本人にとってストレスだろう。
しかしおれが腹を立てるのはむしろ、社会が几帳面を極めるあまり、おれ自身が束縛されることであるから、おざなりであることは一向に構わない。

今日はオリエンテーションがあったので、合法的に授業が休みであった。
オリエンテーションは全然なにいっているかわからんので何かジョークを言ってるなというタイミングで「ナハハ」とたまに笑ったりして終わった。
留学生向けのオリエンテーションではレオナルド・ディカプリオに激似な男がクラブについて説明してくれた。
ものすごいマッチョな上に喋り方も「脳筋丸出し」といった感じで、何を言っているかわからなかったが喋ってるだけでメッチャ面白かった。
休憩時間には、賞金100ユーロが当たると聞いてキャンパス内のスタンプラリーに参加した。
普段は人を遠ざけがちなおれがやたらと張り切って連れ回したので付き合ってくれた早稲田の連中は多少うんざりしていたが、何とか完遂することができた。
おれはスタンプラリーが好きであった。当たるといいな。当たれ!そしてがめつかった。

オリエンテーションの後は毎週水曜に行われる英会話のアクティビティに参加した。
簡単なセンテンスなら一息に言えるようになってきた。
夕食に親子丼(三日連続)を食べ、少し離れたところにある別のキャンパスで映画の野外上映をやるというので行ってみたが、顔を知っている人もいなかったので、一人でうんこをして20分ほどぼーっと映画を眺めて何も起こらなかったので帰った。
海外版ヒロイン失格みたいな映画で、どこの国も女の子はこういうのが好きなんだなと思った。
帰り道、猫と仲良くなったので、Facebookを交換した。