尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

大掃除

明日はHousekeepingの日。

部屋をちゃんと綺麗に使っているか検査する日である。

綺麗に使っているわけがないのである。

そんな自己管理能力があれば、おれは今こんな有様になっていない。

おれにきちんとした自己管理能力があれば、高校など優秀な成績と華のある部活を両立した上できちんと卒業し、大学でも薔薇色のキャンパスライフを送っていたに違いない。

もちろん言うまでもなくおれの部屋は汚い。糞尿にマミレていると言って良い。
おれのしょうもないキャンパスライフを象徴するような汚さである。

そして今こうして駄文を綴っているのは、掃除をするのがイヤでひねもすウダウダし続けた結果である。

そうなのだ、つまるところ、おれはこうして、うじ虫みたいにウジウジしているのが本当は好きでたまらないのだ。

もういい、もう寝る!

と、このままギリギリまでウダウダを続けようとしていたら、ノックが鳴る。

この219号室唯一の良心、フランス人のジャスミンが「共有スペースを掃除するから手伝え」とやって来たのだった。





共有スペースの掃除も念頭に置いていなかったわけではなかった。

しかし、まずは自分の部屋を掃除しないことには・・・などと言い訳をして考えないようにしていたのである。「卑怯者ォ!」

とはいえそこへいって、このようにあっけらかんと協力を要請されれば、手を貸すことはいささかもやぶさかではない。

むしろまた知らない間に掃除されている罪悪感に苛まれることを思えば救われる思いであった。


行くと、パンクのジェシーはやはり綺麗好きの側だったようで、既にコンロ周りを片付けていた。

パンクのジェシーは一時期「実はそんなにパンクではない疑惑」が浮上したが、
最近明らかになってきた交友関係を見ると、芸術家気質のオネエやドラゴンボールのコスプレをしているオタクなど、とてもナウい輩が集まりがちなようなので、やっぱりパンクであることで落ち着いたようである。
今日もゴミ袋がないと見るや颯爽と買いに行くなどの男気を見せた。

キッチン汚しの主犯格ロブとエマはいないようであった。見下げ果てた奴らである。

と思ったら、エマは余所行きの格好をしてやってきた。
大方明日の検査のことなど忘れて出かけるつもりだったのだろう、掃除をするのにヒールを履いてくる奴があるか。常識がまるでない。

ロブは帰省していて夜10時にならないと帰って来ないという。
あのマザコンにはほとほと失望するのみであった。

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当然の報いである。



杉山氏は張り切った。

自慢の筋肉を駆使して、隅々まで汚れを落とした。
杉山氏は掃除に関して、典型的「一度手を付けたら徹底的にやるタイプ」であった。

協力してやったので、あっという間に終わった。

協力して掃除をするなど、小学校以来だろうか、悪いものではないな、などとしたり顔で自室に戻れば空き巣に入られた後であった。


ドアの落書きは以前ロブの友人が戯れに描いたもので、おれの致すところではない。面白かったので写真を撮っておいた。当然すぐに消された。