尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

季節が秋めくのを感じることもなくアイルランドは冬を迎えた。
日が暮れた後はもう最大限の防寒が必要だ。
本格的な冬に備え、筋肉防寒具をこしらえなければならない。

おれの使っているボディーソープは、アイルランドで買ったもので、PEACE、「平和の香り」という売り文句が謳われていた。
なんでも、この香りでみんながハッピーになって最終的に世界が平和になるらしい。
七夕では毎年世界平和を願うおれとしては、神頼みよりもより確実に平和を実現する手段を発見したことに歓喜して、一も二もなく購入した。
平和の香りはどんなものかと嗅いでみると、うーんナントモ、キツめな平和を感じた。
こんなボディソープひとつで世界平和が成されてたまるかっ....!
真の平和の実現....それには人類がひたすら学び続けるより道はない.......
おれがこっちの大学で国際政治学を専攻することにした理由は他でもない、世界平和をもたらすヒーローになるためであった。
筋トレとボクシングもそのためである。ヒーローは強い男でなければならない。

授業は何言っているかわからない上に、膨大な量のリーディングが毎回課される。
ひとえに膨大なリーディングといっても、その膨大さたるや、毎週夏休みの宿題五十年分ぐらいが出ているようなレベルなので、もしも本当に予習復習をこなそうとするならば、とても筋トレなどをしている暇はないのだが、おれは筋トレをするので、一向に予習復習は追いつかない。
この寒いに毎晩パンツ一丁で寝ているという頑強なゴリラの友人でさえ、一度ひとつの授業の復習を完璧に行ったところ、体調を崩してしまったらしい。(パンツ一丁で寝ていたからだという説は絶対にある)
というか、全部読むことは一日が124時間に増えても無理だ。
ゆえにスキムリーディングとかいうスキルを駆使して、必要な情報だけを拾うのがセオリーらしいのだが、そんなナメた読み方をして外国語の論文が理解できるはずもないわけで、まったく参っている。
学期の7週目が一週間休みだったり、試験期間前に一ヶ月休みがあるのは、たぶんそこでしっかり読めちゅうことなのだろう。
なので今はあまり気張らずに、薄ら笑いで授業を受けて行こう。
不機嫌になって一日を駄目にするのが一番良くない。
杉山はすぐキレるからな。そしてすぐ壁に穴を開ける。

最近はもう新しいこともなくなって退屈を感じ始めていたが、昨日テニスクラブの活動の後、コートを借りて仲間内だけで打つことができて楽しかった。
屁が出るほど簡単にコートを借りられたので、土曜日などに好きなだけ打つことができるかもしれない。
まったくスポーツに関してこの大学は言うことがない。



#アイルランドあるある
水道は水よりお湯のほうが勢い良がち♪