尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

イージー・ライター Cork trip

今朝、ちょっと薄着でウロウロしていたら一発で風邪を引いてしまった。
ちょっと薄着でウロウロしただけでなんでこんな目に合わなきゃいけないわけ!?意味わかんない!!と、戸松遥のような声で叫びたい気持ちになった。
実際理不尽である。
こんなに具合が悪くなるほど体調管理を怠った覚えはない。

今更8:50の授業に4日連続で起きられる気がしないと、半分冗談のつもりで言ったのだが、本当に1日しか行けなかった。
この年になっても、依然としておれの怠け癖の真価は計り知れない。
おれはこの怠け癖を普段から自虐的に引き合いに出してはいるが、たまに自分でも予想外な一線を越えてくることがある。
最近は段々そう簡単にはいかなくなってきているのを感じる。

先週の土曜日にコークへ旅行へ行って以来、通常授業とクラブがないことが引き金となって掴み始めた生活のペースを失い、おれはひきこもりと化した。
おれは子犬のように繊細な男なので、ちょっと環境が変わると震えが止まらなくなってすぐおしっこを漏らしてしまうのだ。
それはおれが人より魂が弱くて絶対的なものへの渇望が強いからである。
魂の弱いおたくが変化を嫌って永遠を夢見るのである。
それ故にまた三島由紀夫的なロマンチズムとして、熱いパトスやズートピアに入れこんでみようともするのである。
こういうエヴァンゲリオンみたいなことを言っていると、ともだちがいなくなるのである。
尾崎豊がライブのMCで観客に向かって「オマエラのその視線が...オレを孤独にするンだ......」とめっちゃすかして言っていたのを見て、おれだって「ウワァ」となった。
その時の尾崎豊は単に商業的な理由で言わされていただけかも知れないが、人間誰しも心のどこかにそういう哲学は少なからず持っているものである。
ゆるふわパーマでカーディガンを着ているフェミニンな男でも、押入れのどこかに一冊ぐらいボディビル雑誌を眠らせているのと同じように。
一面性しかない人間はいない。基本的にみんなおんなじである。


コークの旅の日記を書きっぱなしに書いたものがあるので、以下に貼っておこう。

昨日はJsoc企画の小旅行でコークへ行ってきた。
小旅行とはいえども目的地は片道3時間の、時代が時代なら存在すら知らぬまま一生を終えかねない、遥か辺境の地であった。
そのため、集合時間が朝の7:00で出発が7:30というわけのわからないことになってしまっていた。
予定としては動物園に行った後、市街でジャズ☆フェスティバルを見物するということだった。
動物園はどうでもいい。どうせ上野動物園(建設予算2円)みたいなクオリティに違いないのである。目当てはジャズ☆フェスティバルだった。
ジャズ☆フェスティバルを楽しむために必要なものは何か、そう、かっこいい服である。
おしゃれなイベントにはかっこいい服で参加すると楽しさが四倍になるという定理に従い、ツイード・ジャケットとブーツを着用して出掛けた。
しかしここはジャージ帝国アイルランド、案の定服装が一人だけメッチャ浮きまくって早稲田の友達に冷やかされたが、そんなことは問題ではない。
二人の人間がいたら、そのうちかっこいい服を着ているほうが、絶対正義(キャプテン・アメリカ)なのである。(キャプテン・アメリカの服はくそださい)
要するに、TPOをわきまえない奴は糞である。

3時間半ぐらいかかって動物園に着いた。
思っていたとおり、ひどくこざっぱりしていた。
申し訳ないが、アイルランドの観光地にはもはや毛ほどの期待もしていない。

近くで動いている動物を見ながら色々考えるのは面白い。面白さで言うと、コインランドリーの洗濯機が回っているのを見ながら考えごとをするぐらい。
ちなみに僕はデートで動物園に行くのはアリ派です。キリンさんのきんたまについての話で一緒に盛り上がりましょう。(20代 男性)
こういうことを書くとスパムをコメント欄に貼られるんだよな。

くまなく動物たちを眺め倒して一定のストレスを与え終わり、集合場所に戻ってくると、次の出発まで二時間ぐらい時間があることを知らされて絶望した。
どう考えても動物園に時間をとりすぎである。おれたちは珍獣ハンターイモトではない。
仕方がないのでおれたちは悪態をつきながらダチョウのうんちを投げ合ったりして時間を潰した。

おみやげに、5セント玉を潰してメダルを造る機械があったので回してやった。
硬貨をぶっ潰してメダルにするという発想はナウいと思った。
でもおれの持っていた5セント玉がくそきたなかったので、メダルもくそきたなくなってしまって悲しかった。

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動物園から市街へ移動。
アイルランド第二の都市コーク。
どんな景色が広がるかは各自Google画像検索を頼っていただきたい。
ダブリンと同じようにデカイ川沿いに栄えている。
いい加減デカイ川沿いに栄えるの、やめろよ、みっともない。古代文明じゃないんだからサ。(ヤな奴、ヤな奴!)(コンクリートロード)

年に一度のJAZZフェスティバル、世界中から1000人ものアーティストが集まり、街中のパブやステージで演奏を披露する、まさに音楽の祭典.....
アイルランドの国民性はとてもディオニソス的だと思う。
そしてその怠惰で享楽的な性格が、酒飲みとして表れたり、芸術の大成として表れたりしている。
そういうところは好きだし、願わくば良い影響を受けられないかとも思っている。
と言いつつも、こちらへ来てむしろ酒を飲む機会がほとんどなくなったおれガイル。ファネッフー!

野外ステージの演奏をしばらく聴いた後は、イングリッシュマーケットなるところに連れて行かれた。
アメ横のちっちゃい版みたいなやつ。一応観光地らしい。フーン、といったカンジ。
特に面白いものはなかったが、記念に肉屋でエコバッグを買った。

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けっこうしっかりした作りをしている。来年の夏はこれをトートバッグ代りに使って桜餅とガンシゲに怒られようと思う。

引率の女が腹減ったと言い出し、時刻は16:30にして、突然飯を食う時間がとられた。
時間管理が下手すぎる。そして食に対する意識が低すぎる。
おれは早稲田の友人と一緒に、最初に見つけた野外ステージのところまで戻り、屋台でブァーグァ(バーガー)を買って食べながら演奏を鑑賞した。
ブァグァすごいうまかった。

次は大きなパブに連れて行かれた。
カウンターで出川イングリッシュを駆使してエールを一杯もらい、闇雲に階上へ昇ってみると、そこでは60年代を思わせるダンスホールが広がっていた。
イカしたおじさまたちが華麗にリードをとりながら、くるくる踊る。
踊りに自信のある一人が輪の中に出てきて、囃し立てられながらバレエ仕込みな回転技を披露して盛り上げたり、ツイストダンスバトルが繰り広げられたり。
これ映画で観たことあるーーーっ!ってなった。
演奏している人たちもまた渋い。
そのうちの一人が、濃い眉・ポマードべったり、長身にベージュのロングコートを着て、完全に映画で観る戦前のドイツ人だったので、その時のおれは少女漫画の主人公みたいな顔をしていたと思う。

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#ひきこもりトレーニーあるある
一日ひきこもった日の夜に筋トレをしようとするとすぐに貧血になりがち♪