尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

迷い犬と雨の国


さっき間違えて、The end of Evangelion、通称旧劇エヴァを観てしまい、無駄に悲しい気分になってしまった。
劇エヴァは、鬱の権化みたいな映画である。おれはそういうの好き。
しかし留学中に観るものではない。今は要らん鬱をもらっている余裕はないのである。
間違えたついでに、冷凍の米を切らしているのにもかかわらず、カレーを三日分つくってしまったためにフライパンがふさがってしまい、米が炊けない状態に陥ってしまった。困った。
「男はどんぶりだけあれば良い」と豪語してどんぶり以外の食器を買わなかったので、一時的に他の容器に移すこともできない。
もうナンを焼くしかない。

昨日と今日はハロウィン・パーティーがあるらしい。おれはもうパーティーはこりごりらなので行かなかった。
ましてや仮装とかメイクとか、そんな恥ずかしいことはできなかった。高校一年生の文化祭、女々しくて・ナイトを最後に、おれは仮装ダンサーとしてのキャリアを引退したのであった。
その代わり土曜日はJsocの小旅行にガマンして参加することにした。
ちなみに、例のV系アイリッシュは家が大学から二時間かかるので、参加できない。かわいそう。

今日は日中図書館で勉強しようとしたのだが、眠くなって寝てしまった。夢の中では英文を読んでいた。(妖怪ウォッチ
政治を勉強するために読む英語をおれは知らない。TOEFLや受験のようにクイズを解くために読む英語とは違う。
ハーゲンダッツについてくるスプーンでコンクリの壁を掘削するような地道な感触である。
授業も、ただのリスニングではない。
今朝の一限は2時間続けてやるので特にしんどい。最初の30分しか集中力が続かず、一度話題を聞き逃すともうあとは全部なにやってるかわからん。

そういえば、昨日の日記でアイリッシュは料理スキルがゴミと書いたが、それは訂正されるべきである。
たしかに、特にうちのアイリッシュガールの二人は台所汚しの主犯格で、まともな料理をしているのを今日まで見たことはなかった。
しかし今日、買った食材を冷蔵庫に入れにラウンジへ行くと、パンクでないほうのアイリッシュガールが玉ねぎとパプリカをおれのまな板を勝手に使って切っていた。(別に勝手に使うのはいいが、洗っていないまな板を使ったせいで病気になってもおれは責任をとれない)
めずらしく料理をするらしかった。そして玉ねぎを一気にたくさん切りすぎたせいで目がめっちゃ痛いと言って目を洗いに部屋へ行った。
漫画みたいなアホである。ちょっとカワイイと思った。
その後しばらくして夕飯を食いにまたラウンジへ行くと、完成した彼女の料理を見ることができた。
オムライスか何かよくわからなかったが、うまそうだった。友達二人に振る舞うために作っていたらしく、おれにも食わせてくれてもいいのにと思ったが、三人で楽しそうに彼女の作った料理を食べているのを、癒される思いで見ていた。三日分のカレーを煮込みながら。
どんな経緯でそうなったのかは知らないが、彼女らの仲の良さそうな様子を見ると、きっとくだらなくも微笑ましいSTORYがあったのだろうと思った。
台所が汚い奴はだいたい心が純粋な良い奴である。おれは知っている。