尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

日出づる処の引きこもり、日出づらぬ処へ致される

最近心が俯きがちで、できれば何もしたくない日が続いていた。
みんなも、もっとおれのように公衆便所の裏に生える草のように陰気な表情になっても良いのに、どいつもこいつもヘラヘラしてやがる。光を分けろ。Give me sunshine.
この国の冬は、日の出が異様に遅い。
今朝7:30にゲロ吐きながら起きたらまだ暗かった。
夜明け前に食う朝飯は最悪である。
まだ外が暗いうちに起きて良いのはディズニーランドに行く時だけである。
日が出るのは八時を過ぎてからである。
加えておれの部屋は北西向きという一番サイアクな向き方をしており、朝日が入らん。
花でも育てようものなら二秒で枯れる日当たりの悪さである。

気分が沈むので、三日に一回は筋トレをするよう努めているが、あまり効果はない。
I can feel my own man right after exercising. 
But 部屋に戻る頃には筋肥大した雄々しい肉体とは対照的に、いつもの気怠い気持ちに戻る。
身体を動かすだけでは回復しない陰鬱もある。
必要なことは生活の自己肯定であるということには気づいている。
要は、「如何に引きこもらないかということ」で表現されるアレである。

昨日はお母さんにケツを叩かれてパソコンを買いに市街へ行った。
値段と性能と見た目と解像度は、英語でもわかるので買いたいPCは決められたが、保証とか付属品の店員による説明が意味不明すぎて要らないものをいっぱい付けられた可能性がある。
そのときばかりは、スペイン留学一週間目で不動産屋に行って辞書めっちゃ見ながら部屋を借りたという山田を尊敬した。
店員は若い優しい男で丁寧に説明してくれたが、所詮英語なので無駄だった。(ちびまる子ちゃんのナレーション「ひどい言いようである」)
ともあれ、PCは手に入れた。
前のよりずっと使い易くて洗練されている。

早速今日はPCを使って映画を観た。観たかった映画が溜まっている。
洋画を英語字幕で観ている時は、自己肯定が可能である。
その理論で最近は、外人ユーチューバーのスプラトゥーン実況動画を観たりしている。
しかし外人のスプラ動画は、ウデマエが高い人でもプレイに花がなくてあまり面白くない。もっとヒカキンのように下手でも顔芸を駆使するかして視聴者を楽しませる努力をすべきである。
ちなみにおれはああいう必要以上のテンションで笑いをとろうとしてくる動画投稿者が嫌いである。

今日はもうひとつの午後の授業が休講だったので、一日のんびりしてそのままボクシングに行くことができた。
勉強のことは頭から抜いた。
ボクシングだけはいつでも楽しい。
グローブが激クサなことを除けば、ストレスはない。
テニスはクラブではあまり打てないし、仲間うちだとおれがヘタッピすぎてひんしゅくを爆買いしてしまうので、ストレスフリーとはいえない。
水曜日もボクシングに行こうかしら。
先週からいよいよ、ボディだけだがスパーリングをさせてもらえるようになった。
白人の肝臓をひとつ残らず粉砕するつもりで頑張っている。
今日は、初めてボクシングクラブでアジア人に遭遇した。
こちらへ来て同じく二ヶ月程度という、中国人の背の高い男だった。タケヒロを思い出した。(タケヒロは中国人ではない)
他の環境ではアジア人が溢れていてそうはいかないが、ここなら親近感もわきやすい。
こういうことがあると、沈んだ気分も回復する。
加えて今日はいつかのV系好きなアイリッシュから連絡があって明日昼を一緒に食べることになった。
こういうことがまさに留学を留学たらしめるのである。
結局、自己肯定できる機会は、意図せずしてやってくる。
こうなると、そもそも、生活を否定・肯定して一喜一憂するこのスタンスが間違っていると言える。
少しのことでは動じない男に、COOL CUSTOMERになろう。といってなれるもんでもないので、おれはこの庵野秀明みたいな性癖を背負って生きていくしかないのであった。残念!


#アイルランドあるある
独自のスポーツを楽しみがち、そして他国で流行る兆しが全くながち♪