尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

拝啓
季節は完全に梅雨入り、悪ふざけのように悪天候が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。おれは毎日毎日洗濯のことを考えて過ごしています。
パンツの残機数とYahoo天気の週間予報を照らし合わせ、ハラハラする日々です。二日続けて同じパンツを履くこともしばしば。気分は最悪です。
おれだってそんな真似はしたくない。だが、洗濯を怠るとこういう目に合うのだぞ、という過去の自分へお灸を据えるという意味合いもある。なぜ過去の自分に据えたはずの臭いお灸を現在のおれが履く羽目になるのかは甚だ納得がいっていない。
そういう理不尽な目に合わぬべく、おれは毎日毎日洗濯のことを考えるのに余念がない。朝、家を出る前は曇っていても、昼頃になると晴れてくる日は2限を切って洗濯を干しに帰る。そして九死に一生を得た顔をしながら遅れて2限に出席する。この九死に一生を得た顔がよもや洗濯物の干しそびれを免れた男のそれとは思うマイ。
この悩み、実家暮らしの輩には解るマイ!

雨は嫌いだ。雨の日はジメジメするし、ローファーが履けない。
にもかかわらず矢吹氏は生粋の雨男である。
この間、高校の友人どもとデズニーシーに行った時も、おれが楽しみにしていただけあって、全国の雨雲が気合をいれて舞浜に集結していた。「矢吹の奴がデズニー行くらしいぜ!」「生意気なやつだ!いっちょ降らしてやるか!」などというやり取りが行われたこと必至。
おれは「誰だよ雨男は!皆目見当つかねーよ!」と叫んでいた。
雨のせいで、デズニーシーにはミッキーマウスやその他の夢を与える動物たちはおらず、ただ単にイイ景色が広がるのみだった。
ディズニーは恋人と来るべきところだと小学校で習った。
だがおれが恋人とディズニーリゾートに来ても楽しめる気がしない。
おれがネズミの耳をつけてはしゃぐにはウイスキー1リットルを要するし、第一ウイスキーを飲むとおれは必ず気持ちが悪くなるので、つけ耳どころではない。
かといって「Welcome to Tokyo Disney Sea」のアナウンスを忠実に声真似して彼女を楽しませるようなヒョーキンさも持ち合わせていない。
トーキョー・デズニー・リゾートは幼少期から何度も訪れているだけあって、アトラクションは熟知しているし、隠れミッキーも余すところなく発見済みなので、ただでさえ表情筋麻痺と評されるおれにオモチロいリアクションを求めるのは酷だ。
とはいえ、カノジョッジョができる可能性は向こう半世紀はないと妹に断言されたおれにとってその心配は無用である。
おれはただ、来るべきその日のためにプーさんの声真似を練習するのみ。