エンジェルベイビー
引っ越しは日常を異化する。
住む環境が異なるということは、もはやこれ旅行と同じである。
新しい暮らしに慣れるまでの何日かは、旅先でのあの不安や新鮮な感情がずっとある。
引っ越し前後は何かと忙しいものだ。
住む家を見つけるのがまず一苦労だし、もちろん引っ越し作業は人生の中でも指折りの肉体労働である。(今回は筋肉番付の父親とふつうの主婦である母親がほとんど運んでしまった。どういうこと?)
引っ越し作業が終わってもインフラの整備や各種手続きなど、その忙しぶりは平日働いてるサラリーマンのキャパシティを遥かに凌駕する。
仕事のことよりも引っ越し関連のことを考えている時間の方が長いので、自分の仕事が引っ越しだったような気もしてくる。
実際、ここ数日おれは全く仕事をしてない。なんか仕事がなくなったからだ。
仕事がないというのは良くない。我が社は月給制なので、お金を生み出していない奴にもおちんぎんが発生してしまうことになる。
それに仕事がないと暇である。それでいてサボっていても落ち着かないので、なんとなく仕事をしているフリをしていると心が貧しくなっていくのを感じる。
明日は2時間ぐらいは仕事があると思うので出社します。家にはネットもないし。
家にネットが敷かれたら少しは心境も落ち着くだろう。