尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

旅行の価値

ニンテンドースイッチが欲しいと思った時、3万円するので高くて買えないと思う。

しかしその実、私たちは3万を遥かに凌いで高額な「家賃」を毎月バカのように払い続けている。

仮に家賃をひと月でも節約できたとしたら、ニンテンドースイッチと人をダメにするソファ「Yogiboo」を買ってお釣りがくるのである。

家賃と並んで意味わからん金かかるものに「旅行」がある。

特に「海外旅行」はヤバイ。飛行機代が往復で10万円とか普通にかかる。

しかも飛行機に乗ること自体は単に過酷なだけの「移動」であり、アクティビティでも何でもないのだからヤバいである。

10万円とは大金である。日常において凡そ払う勇気の出る金額ではない。

10万円があれば大概のものが買える。ウニも買えるし、あんなに高そうなテレビも買えてしまう。

同じ10万円でもテレビは一生使えるが、旅行は行ったら5日かそこらでオワリである。カタチあるものは何も残らない。沖縄に行った場合のみシーサーの置物が残る。

にもかかわらず我々は「旅行」が好きである。そんな好きでない人もいるが。

私も旅行が好きである。普段は2万円以上を一度に使えないビビリの男だが、旅行に10万円かけることに「勿体無さ」は覚えない。

「旅行」の時間は、私にとって人生で最も価値ある時間の一つである。他には「カラマーゾフの兄弟」を読んでいる時(頭が良くなった気持ちになるため)と特大の耳あかが取れた時(気持ちがいいため)に最も価値を感じる。

ちなみに最も価値を感じないのは、アルバイトをしている時である。菅直人でさえ、同じだけの時間があれば、5倍は価値のあることを成し遂げるだろう。大きな耳あかをとるとか。

人生の時間をそのまま1時間1200円で販売しているだけである。他には何も残らん。虚しい。


私は先週、タイはプーケットに行ってきた。

プーケットとは聞きなれない地名である。

プーケットと聞いて思い浮かぶものは?というアンケートを2名にとったところ、一人がオナラ、もう一人が屁と答えた。

プーケットとはタイ史上最も大きな島であり、ビーチが367個(ほんとうは30個ぐらい)あるアジア屈指のリゾートアイランドである。

私ほど青い海と白い砂浜の似合わない男もなかなかいないが、私はビーチが好きである。

私は太陽と海が好きであった。

陽の光を浴びることに何よりの快感を覚えた。生の実感を得た。

ただし私は水に沈むので、砂浜で寝たり砂遊びをするだけであった。

気が向いたら近いうちに旅行記を書きたいと思う。