尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

ハードボイルド

ルパン3世はハードボイルドな男である。

アニメキャラにもかかわらずチクチクの体毛が描かれているのが男らしくて良い。

ハードボイルドな男はカッコいい。

それは、自分が誇りに思う姿に向かって正直にそうあろうとするからであり、またそれだけの実力が伴っているからである。

このあいだやっていた回のルパンは、(いつものように)少女を助ける時に(ハードボイルドな男は得てして少女を助けがちである)、その理由を問われてこう答えていた。「そういう自分が好きだからさ」

ハードボイルドな男は、正義感からとか、愛する者のためにとかじゃないのである。少女を助けるという理想の自己を実現し続けるために助けるのである。

ハードボイルドな男は正直である。常に自分を保っている。

基本的にスケベであり、失態を晒すこともある。しかしその失態を取り繕わない。

チクショ~と言う。痛くねえし、とは言わない。

でも決める時は決める。決める時は眉と目の間がめちゃめちゃせばまる。

さて、男は誰しもハードボイルドに憧れて育つが、現実問題ハードボイルドな男になることは難しい。

男らしさを追求すること。正直であること。ここまではできるかも知れないが、実力を伴わせること、これが一番難しい。

ハードボイルドな男は普段努力をしていないように見えて、劇中で描かれない過去編においてめちゃめちゃ苦労をしているというズルにより、だいたい物凄い実力の持ち主である。

私などは、温室で培養されたBON-BONなので、苦労という苦労から程遠い人生を歩んできたドラ息子の筆頭といえる。コンビニのおにぎりはかならずノリの湿った140円の方を買うドラ息子ぶりである。

いくらハードボイルドな立ち振る舞いをしていても、いざSPIの試験を受けて確率の問題で普通につまずくようではハードボイルド失格である。

理想の自己を実現し続けるのは、並大抵の苦労ではない。