尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

tomorrow is much better

ダブリンの生活にも随分慣れてきた。
絶望と孤独とは手を繋ぐことを覚えた。共同体への参加も自然にこなせるようになってきた。
早く日本に帰りたい気持ちは変わらないが、その日に見出す楽しみに、自身の成長が加わったことは大きい。
なんかオシャレじゃん!て、と言って留学先に決めたこのダブリンだが、実際に大学があるところは郊外であるし、市街地もせいぜい原宿程度の盛り上がりを見せるにとどまる。
温泉で例えたら伊香保温泉ぐらいのさびれ具合で、魅力を見出そうと努める「地球の歩き方」が少し滑稽に見えるほどである。
おれはもともと旅行は好きでないので地域に見所が少ないことは大した問題にはならないが、雨が多いことが気に入らない。
おれは雨が大嫌いなんだ。
こんなことなら砂漠にある大学とかにしとけばよかったと思う。
話好きで陽気と聞いていたアイルランド人は実際には大した人徳を持たない。
おれのところだけでなく、ホストファミリーでハズレをひいたという話は多く聞く。
バスで乗り合わせたリトアニア人のお婆さんやフロアメイトのバングラデシュ人やイタリア人のほうがよっぽど優しいし、素敵だった。(特にバングラデシュ人の男はホモなのではないかというぐらいあたたかい笑顔と喋り方をいつもしていた)
留学先を迷っている人がいれば、特に拘りがなければ素直にアメリカとかにしておくことだね。あれだけ発展してる国はやっぱり住みやすいんだろうよ。
イギリスはアイルランドと同じようなものだし、オーストラリアでは性病をもらうらしいし。
しかし大学は悪くない。
スポーツジムが使い放題であることが良い。それ以外は特にない。
ジムにはマッチョマシン以外に、スイミングプールやボルタリング設備なども充実している。広大な芝のグラウンドもあるし、むしろスポーツジムの中に大学があると言いたげな感じである。
スイミングプールにはスパとサウナが併設されていると聞いていたので、今日は、この駿台銭湯同好会(会員二名)会長、直々に様子を窺ってきた。
海パンはテスコとかいうスーパーにて、3.6ユーロで手に入れた。(リアルダガシ)(cheaper than lunch)
まずスパだが、水温は38度とそうとうぬるめである上、東京ドーム1/1000個分の大きさしかなかったので、人が多い時は使い物にならないであろうと感じた。
しかしプールサイドに設置されているため、眺めは抜群に良かった。
サウナは日本のものに比べたら「シベリアかな?」と思うぐらい温度が低く、デトックス効果を期待するならば相当な時間がかかりそうに思えた。
またサウナもドアがガラス張りになっており、プールの様子が見えるため、その点は抜群に良いと思った。
水着着用とはいえサウナが公共の場に開かれていることは、何か無用な背徳感をもよおした。
ちなみにロウリュのサービスはなかった。
スチームサウナもあったが、日本のものに比べたら「ステップ気候かな?」というぐらい乾燥しており、すぐにうんちが出てしまった。
また、無論水風呂の類は存在しないため、総合的に物足りなさは拭えなかった。
しかし、そこにはたしかに日本の銭湯の記憶を見出せることができ、なつかしさを覚えた。
日本に帰る日を待ち遠しく思う。