尾ひれ100%ブログ

服に7つのシミを持つ男プレゼンツ

Two Days Notice

時間と自由を欲しいままにできる大学生の唯一の敵はお金である。

明日は勤労感謝の日だ。ということで、俺がいかにお金について苦労し、汗水流して労働しているかについて書こうと思う(神妙な顔)。
俺は今まで約5つバイトの面接に行った。
1つ目。あれは大学が始まって間もない頃だった。山田・・・そう、山田がバイトを探していた。山田はバイト運がことごとくない上にバイトを辞めることができないダサい男である。現在彼は塚田農場とはま寿司でバイトをしているがどちらのバイト先の店長にも殺意を抱いている。山田は今日も奴隷のようにこき使われ、原価の知れない100円寿司の賄いを45%負担で涙を流して貪り食っている。かわいそうな男、山田。塚田農場でのあだ名、よっしー。
そんな山田がまだ塚田とはま寿司の奴隷となる前の話だ。経緯は忘れたが、なぜか彼はその時チーズタルト専門店のバイトを俺に勧めてきた。
俺はチーズケーキが好きで、昔家でも作ったことがある。スポンジケーキより結構うまくいく。ただ俺はショートケーキのほうが基本的に好き。
チーズタルト専門店、なるほど。俺はネーミングのオモシロさだけで深く考えることなく応募した。
初対面の人にわりと訊かれる質問、「バイト何やってはるんですか?」これに俺はチーズタルト専門店というワードで返すことでちょっとしたウケを狙っていった。
初のバイト応募となったチーズタルト専門店だが、面接日当日、俺は道に迷って面接場所にたどりつけずに面接を受けることなく帰った。
これがかの有名な杉山面接バックレの陣である。
その次のバイト応募はかなり時が流れて、9月のことになる。
バックレの陣以降、俺は親の粋な計らいにより、バイトをしなくていい、むしろするなと言われていた。お金なら不自由させないから大学生の貴重な時間を有意義に使えということだった。
その粋な助言を受け、俺は前期そして夏休みとお金のことを気にせずに類い稀なる自由な時間をフル活用して大学生の貴重な時間を有意義に遊びほうけた。
そしたらお前あまりにもお金使い過ぎだということでバイトしろと言われた。話が違う。
まあ俺としても親の脛をかじりすぎてそろそろ骨見えんじゃねえかってとこまできてたのは感じていたので心置きなく使えるお金が欲しいという思いもあり、バイトを始めることは厭わなかった。
そして紆余曲折あって面接に出向いたバイト先が、かの有名な有名なまいどおおきに食堂である。
俺はバイト先をネーミングのオモシロさで選ぶ節があることはもうお分かりいただけたかと思う。
だってオモシロすぎでしょ。まいどおおきに食堂。この言葉を発するだけで話にオチが作れる。
まいどおおきに食堂はわりとわかりやすい立地にあり、奇しくも面接場所にたどりつくことに成功してしまった。
店長は関西弁の小太りな小男だった。
全然人手が足りてないという泣き言を言ってきた。そんなことを俺に言ってどうする。
人手が足りなさすぎて判子を押し忘れた履歴書でもその場で即採用となった。
まいどおおきに食堂、実に生っちょろかった。
まいどおおきに店長は俺のことを近藤真彦に似とるなwと言って場を和ませようとしてきたが俺は早く帰りたかったのでよく言われますwとか適当言ってさっさと帰った。俺は近藤真彦を知らなかった。
しかし、その後一週間を過ぎてもまいどおおきに店長から連絡がなかった。
もしやこちらから何かアクションを起こすよう言われていたのではないか?と不安になってくる。
しばらくしてまいどおおきに番号からの不在着信が入っていた。
しかしもう十分まいどおおきに食堂のネーミングで笑いをとり終わっていた俺は、なんかめんどくさくなって折り返し電話することをしなかった。
これがかの有名な採用即バックレの陣である。
そして時は流れ11月。普通にお金が欲しい俺は今日もバイトを探していた。
そこで見つけたのはリーガロイヤルホテル早稲田の求人。
リーガロイヤルホテルとは俺がよくウンコをするためだけに訪れる早稲田大学が提携している高級ホテルである。
その存在はよく知っていたし、ここで働けたらサイコーだなという話をしたこともあった。
すぐに応募した。
面接には黒執事を意識したセンター分けの髪型で臨んだのだが、面接官にお前のその髪型は衛生的に全然ダメだと言われた。
採用試験はなくその場で契約にサインをした。
そして今回はきちんと出勤した。
なんといきなりの二連勤とはりきって出勤した。
木金と意気揚々と出勤し、そのバイト終わりの夜俺は意気揚々と辞表を提出した。
爽快だった。
これがかの有名な杉山線香花火の二連勤である。
だってしんどかったんだもん。
このような具合に俺はまったくバイトをしていない。
そしてつい昨日、俺は不登校の生徒専門の家庭教師の面接に行ってきた。
俺はご存知の通り、高校生にして毎日早起きをして無意味な授業を何時間も強制的に受けさせられることに合理性を見いだせず学校を辞めた男だ。
不登校と云えるだろう。
不登校経験のある早大生と言えばこれは受からざるをえないと考え応募したのだ。
しかし実情は違った。
面接がそもそも4人のグループ面接で面子が、病気で高校を中退し教育専門学校を首席で卒業したおっさん、高校を辞めた早大生、ベテラン家庭教師の大学院生のおっさん、普通の大学一年の女の子、だった。
これは面接中の志望動機のスピーチで判明したキャラだが、普通の大学一年生の女の子から言わせてみればとんでもないところに来てしまったという気持ちであろう。
からしてみてもわりとそうである。
おっさん二人のスピーチがうますぎる。お前らこれはシューカツではないんだぞ。もっとテキトーにやらせろ。ハキハキしゃべるな。
面接はかなり長くに及んだ。
合否は火曜あたりに分かるらしいが、正直超めんどくさいのでどっちでもいい。
この感じでバイトをたまに探しつつたまにバックレ、たまに出勤しては一瞬でやめるのを続けて仕送りをせびり続けるのがいいよ。
俺は働きたくねんだ。
これだとまるで俺がクズみたいじゃないか。
以上。