アイスランド旅行記 1日目 ブルーラグーン編
一人旅で行ったアイスランドの様子を思い出しながら書いていきます。
前回までのあらすじ
計るは、“昼夜逆転逆転”。
逆転した昼夜をまた逆転させること。これは、地球の自転を逆回転させようとするかのごとく無謀な試み。
それを成すにあたり、おれが採った策は、頑張ってちょっとずつ早めに起きる、これであった、これしかない。
アイスランドへ発つ15日の二日前からおれは早めに起き出した。
そしてついに、睡魔との血で血を洗う闘いを制し、7:30に起きることに成功したのだった。
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頑張って早起きしたが、結局予定していた空港行きのバスには乗り遅れた。
いちおうバス停で座って待っていたのだが、時刻表をチェックしていた一寸の隙を突かれ、バスに素通りを食らってしまった。
まるで置き引きのような一瞬の隙の突き具合であった。
しかし、その後なぜかその曜日には運行していないはずのバスがポンポンやってきたおかげで無事時間通り空港に到着することができた。
これだからダブリンバスはくそなのである。
空港での待ち時間は免税店のサングラスを試着したりしていた。
晴れの日のアイスランドやスイスの雪原は、サングラスがあると重宝すると聞いていたので欲しがったが、どれを試してもラッスン・ゴレライになるので、購入はまたの機会にした。
ケプラヴィーク空港着。軽食をとる。
物価は高い。
900円のサンドイッチは、血の色をしたマヨネーズが入っていた。
高い代わりか、想像以上にパン生地が凝縮されていてボリュームがあり、半分残しお弁当にした。
天気は吹雪。
見た目はそのままリゾート地という感じで、入場料もそれなりにする。
気取った店員にあやうくチケットをグレードアップされかけたが、猛烈なドケチ・リスニング力によってNOということができた。
何でもYESと言ってしまいがちな日本人は注意が必要である。田井中律ちゃん、君のことだ。
当然ながら、ブルーラグーンには露天風呂しかない。(いちおう室内にも溜池みたいにチンケなやつがあるにはある)
なので日本の温泉のように身体を温めてから外へというふうにはいかず、シャワーを浴びたら極寒の屋外を濡れたまま経由しないと、お湯にありつけない。
ものの数メートルとはいえクソサブくて正直死ぬかと思ったが、イッテQ温泉同好会の勇姿を思えば大したものではない。
例のごとく水温はぬるかった。
まあ、地獄のような温度の風呂に、「あ゛~~~」とか言って浸かる日本のオッサンの方がヘンだという異論は認めざるを得ない。
仕方がないから湯を沸かしていると思われる装置のもとでゆらゆらしていた。
地熱温泉が聞いて呆れる。
岩が溶け出してできる白い泥のようなものを、みんなやっているからという理由でおれも顔面に塗りたくったりしたが、よく見たら髪の毛とか混ざっていて汚かったので、ひと気のない隅っこから発掘すると良い。
どのような効果があるかは知らない。
サウナもあったので、駿台銭湯同好会サウナ部(会員2人)代表として入った。
入った時温度は低めだったが、焼け石に自由に水をかけられるストイックタイプなサウナだったので、強気な若者がバンバン水をかけてガンガン室温を高めていたところだった。
下の方に座っているおじさんたちが「オホホォ~ウ」とか言って見る見る死にそうな顔になっていったが、おれは「もっとやれ」と若者の側であった。
サウナも温泉も一通り堪能し、二時間もしないうちに飽きてあがることにした。
結論としては、ブルーラグーンはリゾート地の感が強すぎて、一人だとさみしい。
山梨に来たらぜひ行くと良いでしょう。(地元民の鑑)
その後は、時間までビールとサンドイッチで夕飯に待って、バスに乗り市街のホステルへ。
今回初めてユースホステルなるものを利用した。
寝床に金をかけない若者のためのホテルで、提携したものが世界中にある。
とはいえルームシェア形式の部屋は人一倍個の意識が強いおれが泊まったらその日のうちに発狂して死ぬという確信があったので、ユースホステル泊ながらもシングルルーム利用というバックパッカーの風下に置くべき中途半端な形になった。
内装は清潔、最低限、イナフといった感じであった。
翌日からいよいよ本番、まずはツアーを利用してゴールデンサークルを観光する予定であった。
#アイスランドあるある
荒野がち